株式会社 新巧模型製作所

https://www.shinko-model.co.jp/

【企業紹介(HPより)】

ひとの創るカタチ、

自然の創るカタチ、

誰も見たことのないカタチを創る。

当社は自動車デザインモデルを代表として、あらゆる工業製品のデザインモデルを製作しています。専門技術に特化した各分野のスタッフが一丸となり、自由な発想と確かな技術を駆使して、

よりクオリティの高い製品を早く適正なコストでお届けいたします。

 

【沿革】

名古屋市は瑞穂区にある、借家の自宅を改造した作業場で産声をあげました。(父親の時代)会社創業時の社名は無く、個人創業で模型飛行機※1を主に製作していました。その後において製作する製品が多様化、大型化するに至り、スタッフも増え、今の会社の前身であるタクミ模型製作所が誕生しました。 

創業1966年(昭和41年)同時期くらいにモータリゼーションの波が小さな町工場にも押し寄せ、M社様の意匠部門から声がかかりました。

「こんな物ができませんか」というご相談をいただき、ゼロベースからの物作りがスタートしました。デザインモデルの始まりです。

当時は図面情報※2から木材を加工組み立て、仕上げ塗装をし、完成品として納品していました。業務の拡張に合わせ、1971年(昭和46年)に組織変更して現在の新巧模型製作所となりました。

※1:飛行機模型とはデパートで販売するソリッドモデルです。今でも製作活動されている方の集まりがあります。

※2:現在は大半が、データ作成からNC加工による方法に置き変わっています。

【企業概要】

■会社名:株式会社 新巧模型製作所

■所在地:愛知県⼤府市梶⽥町⼀丁⽬5番地

■連絡先:TEL. 0562-85-2077 

     FAX. 0562-43-0077

■創業:1971年

■代表者:代表取締役 上⽥ 慎太郎

■事業内容:《各種デザインモデルの製作》

‧⾃動⾞インテリア

‧エクステリアデザインモデル製作

‧アミューズメントデザインモデル製作

‧3D CADデータ製作

‧クレイモデル製作(アナログによるモデル製作)

‧建築模型、プラント模型製作、ジオラマ模型

‧航空機展⽰モデル、⼯業製品デザインモデル製作

本社・社屋


【取材記事】


同社にお伺いして上田社長様と社員の杉浦様にお話をお伺いしました。新しい事業への取り組みや今後の方針についてお聞きしました。

今後は、1)ハイブリッド、2)データ化、3)提案営業 4)自社商品をテーマにして、従来からの手作りの技術を大切にしながら、時代に即応出来る体制を目指していくとのことでした。

 

代表取締役 上田 慎太郎 様 (手前)

MD部 杉浦 公彦 様 (奥)


同社の強みについて

長年に渡り自動車関連の試作モデルを手掛けてきた同社では、3Dデータ作成から試作、塗装、組付けまで一社で完結できる所が強みとなっています。

また最近ではメーカーの設計部隊と一緒になって開発することが多くなり、機器の可動部や電飾なども試作段階で作ってしまうことが多いそうです。

カーデザイン試作モデル塗装前


工数圧縮のニーズに応える

以前の試作では、デザイン確認用の「デザイン試作」、設計確認用の「機能モデル」を別々に作ることが多かったのですが、最近はこれを一体にした試作を作ることが多くなった、とのことです。

どのメーカーでも「工数圧縮」が開発テーマとなっており、同社が「デザイン+設計」を踏まえた試作を製作することで、メーカーサイドの工数が圧縮でき、非常に高評価を得ているとのことでした。

カーデザイン試作モデル塗装品


様々な3Dデータに対応

同社では、自動車を始めアミューズメント、建築模型、工場模型、電車、飛行機、船舶、ロケットなど様々な業種に対応できるように、3Dデータにも対応しています。

最近ではサブディビジョンサーフェス※3を用いた造形が普及してきており、手早く何度も造形を確認することができるとのことでした。3Dデータ作成にも技術習得とセンスが必要であり、今後対応できる人員も強化していく方針とのことです。

※3:大まかにモデリングされたポリゴンメッシュをメモリ上で細分化して、滑らかで継ぎ目の無い形状にする技術。少ないポリゴン数で形状を滑らかに表現できるため、編集や変形も容易になる。

ホイールサーフェスモデル

1/4スケール展示モデル

航空機模型


G1 トラックジオラマ

スマートコミュニティジオラマ

ゲームキャラクターフィギュア


竹島水族館とコラボ!

https://www.shinko-model.co.jp/ かわいいやつらが帰ってきたぜ!

竹島水族館は愛知県蒲郡市竹島町にある蒲郡市立の水族館です。ユニーク企画展などで大人気の水族館です。

グソクムシダッシュ


グソクムシダッシュの

ガチャガチャ

新巧模型製作所では、この竹島水族館とのコラボで同館人気の「グソクムシ」をモデルにしたオリジナルガチャ「グソクムシダッシュ」を製作しています。2019年から発売され、すでに2000個を超える人気商品となっています。

新巧模型製作所が設計から金型、製造まで手掛けており、同社の新しい事業モデルとなっています。


新商品でクラウドファンディングにも挑戦!

http://www.makuake.com/project/rerune/

新規事業として、同社オリジナルの商品開発にも挑戦。2022年10月からマクアケにてプロジェクトをスタートしています。

「rerune」は、タオルハンカチの表面に滑り止め加工を施し、力の弱い子供でもペットボトルのキャップが回しやすくなる優れモノです。さわり心地や吸水に影響が少ないように滑り止めの配分を考慮したデザインで、折り線にあたる所には滑り止め加工を施していないため、たたみやすくバッグやポケットに入れて持ち歩くことができます。

同社として自社商品は初めての挑戦ですが、今後も「毎日の生活の中での困りごと」をテーマに開発を続けていく予定です。

企業理念を守りながら次のステージへ

同社企業理念は『物作りを通しての感動の共有』。良い成果物が完成した時の喜びと感動をお客様と分かち合うことです。リーマンショックの時など苦しい時期もあったそうですが、安定した経営に向けて、基礎となる試作事業に加えて新規事業に取り組んでいくとのことです。

上田社長の子供時代は、コンバット、鉄腕アトム、鉄人28号などのマンガで育ったそうです。

プラモデルも好きだったとのことで、子供のころの夢がそのまま仕事になった印象です。今後は、産業遺産のレプリカを将来に残す仕事も手掛けたいそうです。

 

仕事に関しては『まずは相談してください』とのことで、物作りに関してはどのようなことでも応えてくれます。物作りで困り事があれば、まずは新巧模型製作所にご相談ください。